WEB版すいせん [2020年8月号]

福井県内の専門・認定作業療法士の紹介⑥

氏名 : 仲辻良仁
所属 : 福井赤十字病院 リハビリテーション科
役職 : 作業療法課長

 

 私は2018年7月に認定作業療法士を取得しました。恥ずかしながら臨床28年目でようやく取得することができました。なぜ今更認定作業療法士を目指そうとしたのか、また決意してから取得までの2年半を紹介し、これから認定作業療法士を目指す皆様の参考になればと思います。

 

私が認定作業療法士を目指そうと決意したきっかけ 

 2015年11月22日に開催された福井県作業療法士会主催の認知症研修会に参加したこと。その時の講師の先生は養成校での同期で、認定作業療法士であり、認知症専門作業療法士。おまけに大学教授でありました。学生時代には、これほど立派になるとは思ってもいなかった彼が、いろいろと試行錯誤し、自己研鑽している姿勢は、どの年代になっても必要であると、あらためて感じたためでした。

 

決意してからの認定作業療法士への道
  • 2015年12月 老年期障害の作業療法(東京)受講
  • 2016年1月  研究法(大阪)受講 
  • 2016年2月 第4回福井県作業療法学会発表(事例報告免除のため1例目)
    脳卒中患者に対するトイレ動作自立に向けて(FACTを用いて取り組んだ一症例)を発表
  • 2016年5月  教育法(大阪)受講
  • 2016年8月  管理運営(東京)受講
  • 2016年12月 身体障害の作業療法(東京)受講
  • 2017年3月  第5回福井県作業療法学会発表(事例報告免除のため2例目)
    認知症ケアチームでの作業療法士としての役割について発表
  • 2017年12月 事例報告 「脳血管疾患の自動車運転支援に対する取組み」を報告したものの、
    結果は「不合格」
  • 2018年4月  再提出後も「不合格」
  • 2018年5月  ようやく「合格」と判定いただきながらも、文字数超過にて再提出
  • 2018年7月  事例報告ついに正式な「合格」!

 

臨床20年以上も経過してからの取り組みでしたが、研修に参加している若いOTが臨床で悩みながら仕事をしている姿や、認定作業療法士を真剣に目指している姿を見ると、OTとして責任を持って仕事をすること、エビデンスを出していくために日々の研鑚をすることの必要性を痛感しました。時に同年代のOTも参加されていることもあり、私と同じように取り組んでいる方がおられることが、とても励みになりました。

 事例報告ではかなり手間取り、査読では何度も修正され、自分の文章構成や表現の未熟さを感じましたが、とても良い経験となりました。

  OTとして仕事をしていくと決意した以上は、OTとしての研鑽をしていくことは絶対に必要なことだと思います。今回、このような機会をいただき、恥ずかしながら、自分のこれまでの過程を振り返ってみて、私のような歳になっても認定作業療法士を取得したこと、その努力は、無駄ではなかったと思います。

 病院機能評価を受審する機関では、「教育、研修」の項目で認定作業療法士、臨床実習指導認定、臨床実習指導施設認定取得は評価されます。OTとしてスキルを高めたい人は、ぜひとも認定作業療法士への道を歩んでみてください。それが一歩前に進む道になると思います。

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