WEB版すいせん [2020年12月号]

福井県内の専門・認定作業療法士の紹介⑧

氏名:山本 和雅
所属 : 福井赤十字病院 リハビリテーション科 作業療法士

 

認定作業療法士への道

私は信州大学の出身になります。信州大学では 、生涯教育制度 の創設に携わった小林正義先生や倫理綱領の作成に携わった佐藤陽子先生から直接講義を受けることができました。そういった経験が卒業後の作業療法士としての道に大きく影響しました 。そのため大学卒業後から基礎研修修了と認定作業療法士取得を目指していました。

認定作業療法士の取得には、教育法、管理運営、研究法の研修の参加が必修となっています。当時、20歳台であった私にはどの研修も背伸びした内容に感じました。

認定作業療法士の研修では講義やグループワークがあります。それを通してほかのOTの熱意に影響を受け、新たな取り組みを行うエネルギーになりました 。

取得に際しては、病院やリハ科の資格助成制度を利用しました 。また、同じ職場内に認定作業療法士を目指す先輩がいたことも大きな助けとなりました。最短で5年での取得を目指しましたが、取得には8年の歳月がかかりました。

 

仕事上での活かし方

研究法の研修を受けた後に研究や統計処理について勉強し全国学会での発表につながりました。また、管理運営の研修を受けた後に、マネジメントやPDCA サイクルについて勉強し、QCサークル指導士を取得し、病院での QCサークルの指導を行っています。また、研修を通して刺激を受け、A-ONE の認定評価者も取得しました。

研修で得られた知識や技術を同僚 に伝えることも認定作業療法士の役目だと思います。 最近では、福井県作業療法士会の教育部主催研修や現職者共通研修の講師を務める機会をいただき、そちらでも自分の持ちうる知識を伝えるようにしています。

 

これから修得を目指す作業療法士にメッセージ

10年ほど前と比較し、統計ソフトや文献を無料で簡単にダウンロードできるようになりました。OTの対象となる分野や疾患も増加し、必要となる知識や技術も増加しています。それに伴い、慢性的に疲労し、作業療法に関わる研修に参加する時間や余力も減っているのではないでしょうか。

コロナ禍を経て、研修会はオンライン開催となり、現場の雰囲気や空気感を感じなくなるのは非常に残念に思います。しかし、移動時間や宿泊費用は軽減し、今まで以上に研修会への参加はしやすくなると思います。

認定作業療法士や基礎研修を担当する講師の先生方は作業療法への情熱を持っている方ばかりです。すごいOTはたくさんいます。是非参加してみてください。

 

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