WEB版すいせん [2023年4月号]
「運転支援における評価について~明日から使える臨床のために~」の研修会報告
運転と作業療法特設委員会 委員長
面湫 祐太朗
一般財団法人新田塚医療福祉センター福井総合病院に勤務しております、面湫祐太朗と申します。先日開催した研修会のご紹介をさせていただきます。 当委員会は、気楽にフランクに意見交換や議論ができる委員会を心がけて活動しております。今回の研修会においても、運転支援に難渋している方々に向けて、気楽に意見交換出来るような、雰囲気作りを意識し準備を始めました。また今回は、川上委員による運転支援における評価についての講演があり、後半には意見交換という流れでした。参加者の皆様と、とても有意義な時間を過ごすことが出来たと感じております。
運転支援における評価について
各々の病院で出来る評価は限られています。出来る範囲での神経心理検査を行うことで、患者さんの運転能力が少なくとも評価できると思われます。患者様の健康状態、環境面、脳機能、性格などを考慮しながら、評価を行うこと、またDrと密に連携を図りながら、病院としての指導や助言を患者様本人、家族に行うことが重要であると感じました。
意見交換会を通して感じたこと
様々な意見を多くいただきましたが、率直に感じたことは、誰でも簡単に相談出来るシステムや窓口が存在しないことです。今後の委員会活動の重要性を改めて感じたとともに、県士会に留まらず、運転支援に関わる様々な機関と連携していく必要があることを再度認識しました。微力ですが、我々一歩一歩前進出来るよう努力していきたいです。
今後の運転支援でのOTとしての役割
我々は将来、運転支援は作業療法士が中核的で且つ、様々な機関、また多職種において司令塔として指揮する存在になることを切に願っています。本来は作業療法士が元も支援に適した人材であると思います。作業療法士が高齢者・障害者の運転に関して専門性があり、貢献できることを広く知らせていきたいです。
結び
最後になりましたが、現在、運転と作業療法特設委員会では委員を募集中です。我々の委員会は「気軽に、フランクに、アットホームに、堅苦しさなしに、笑い重視に、ちょっと真面目に」をスローガンに掲げています。興味のある会員の方は、是非ご連絡ください。お待ちしております。