WEB版すいせん

2024年10月号

福井県内の専門・認定作業療法士の紹介18

  • 新田塚医療福祉センター
    福井総合病院 認定作業療法士
  • 高木 美穂

認定作業療法士を修得するに至った想い

 私は長野県の大学で作業療法を勉強し,2012年に福井総合病院に就職しました.就職後は,一般病棟・回復期リハビリテーション病棟・訪問看護ステーションでの勤務を経験し,現在に至ります.

 学生時代の仲間や職場の同僚と励ましあいながら,まずは基礎研修修了を目標に,現職者研修・学会発表・ポイントの取得に努力しました.基礎研修修了後も同様に,仲間や同僚から刺激を受けながら認定作業療法士修得を目指しました.正直なところ,「友達や同僚が認定作業療法士を取るなら,私も頑張ろう」という単純なモチベーションでした.

 学生時代の先生方が,日本作業療法士協会の生涯教育制度について,在学中に授業で説明してくださったこともあり,制度についてはイメージしやすかったです.また,認定作業療法士の取得までの道のりは長い期間が必要であり,仲間と切磋琢磨しながら目指すことが出来た環境にはとても感謝しています.

仕事上での活かし方

 実際に,認定作業療法士修得に向けての研修では,様々な地域・様々な領域の作業療法士の方とグループワークで多く話す機会があり,大学卒業後ずっと同じ職場で働いていた私には,いろいろな職域の話がとても刺激になりました.実際に職場に戻り,働き方・考え方を応用することが出来る良い機会でした.

 また,認定作業療法士修得後は,福井県作業療法学会にて座長を務めさせて頂く機会がありました.諸先輩方の前で座長をすることはとても緊張しましたが,県内の作業療法士の方々と,作業療法について理解を深める機会になり,感謝しています.

 認定作業療法士の資格には更新が必要ですが,実践報告・ 後輩育成経験・作業療法啓発に関する社会的貢献といった更新要件は,私のこれからの作業療法士としての経験をより豊かにしてくれるものと考え,今後も努力したいと考えています.

これから修得を目指す作業療法士の方へ

 前述のとおり,私は認定作業療法士修得にあたり,たくさんの方から刺激を受け,支援して頂きました.さらに,認定作業療法士修得までの研修・学会や,修得後の県士会活動でも,たくさんの方々に出会い,人脈が広がりました.資格修得について,難しそう・大変そうというイメージを持つ方も多いかと思いますが,楽しい・面白いも,資格修得までにはたくさん経験できると思います.臨床をしながら,私の作業療法はこれで良いのかな?他の作業療法士はどんなことをしているのかな?と疑問に思うことは,多々あるのではないかと思います.私は,認定作業療法士修得までと,その後の活動機会から,たくさんの作業療法士の方と話しながら,少しずつ学びを深めることができました.是非,一緒に作業療法を深めていきましょう.