WEB版すいせん [2015年2月号]
第3回東海北陸ブロックリーダ養成研修会
運営委員 福井赤十字病院 山田英二
平成26年11月29日〜30日に、AOSSAにて「第3回東海北陸ブロックリーダー養成研修会(以下、リーダー研修会)」が開催されました。
東海北陸ブロックリーダー養成研修会とは?
- 現在または将来理事・部長を担う事のできる人材を育成する。
- 協会・県士会の重要性を理解する
- 協会の活動を踏まえた県士会活動を考える
- 職能団体として士会を担っていくためのリーダーとは何かを学ぶ
などのテーマで開催される研修会。
どんな人が参加するの?
各都道府県作業療法士会の推薦者であり、条件としては
- 認定作業療法士
- 10年以上実務経験があり認定作業療法士
- 専門作業療法士を目指す者
- 各都道府県作業療法士会の役員を5年以上務める者
- その他、各都道府県作業療法士会が推薦する者
のうち、いずれかが該当し理事会にて承認を受けた方が対象となります。
どこで開催されるの?
東海北陸ブロック内(福井、石川、富山、岐阜、愛知、三重、静岡)で持ち回りで企画・開催される研修会です。各士会より5名の参加で計35名が参加。
そんなすごい研修会が・・・
100%分かり合えんけど、やっていけるで~!
第1回は石川県担当で和倉温泉、第2回は愛知県担当でウインクあいち、そして第3回は福井県担当でAOSSAにて開催されました。
1日目の講師には、福井県立大学 経済学部准教授の田中求之先生をお招きし、「コミュニケーション〜100%はわかりあえない」「組織論について」と題して、貴重な講演をしていただきました。事前に田中先生との打ち合わせで、福井県作業療法士会の組織力や抱える問題点、職能団体としての作業療法士の位置づけなどを知っていただきましたので、実状を踏まえた上で講義内容を組み立てていただきました。
普段は聴講できない他分野である田中先生の講義は大変新鮮で、流れる汗を拭いながら熱く講義してくださる姿に感激しました。
そして後半は、日本作業療法士協会から中村春基協会長に お越し頂き、「協会の取り組み・県士会に望むこと」というテーマで特別講演をしていただきました。
講義内容は、会長の臨床経験談から始まりました。若い頸椎損傷患者さんとの出会い。試行錯誤して生活行為を獲得していったことや30年以上経過しても今なお交流があり、元気に生活していて社会的にも地位のある活動をしているそうです。
それから昨今の話題であるMTDLPの話しをしていただき、参加者および関係者に作業療法士としての「やる気」や「勇気」、「元気」を与えてくれました。本当にスペシャルな講義でした。
2日目は、グループワークです。
「来年度の県士会活動を考えよう!」のテーマのもと、各士会ごとにディスカッションをしていただき、各士会が抱える問題点を抽出・分析し、親和図・マトリックス・ロジックツリーなどのツールを用いて模造紙にまとめてもらいました。本来なら2〜3時間かけて遂行するような作業を、1時間程度でまとめていただきました。さすがは各士会のリーダーです。まとめたものは働き蜂方式で発表していただきました。各士会ともに同じような悩みを抱えているところもあり、またそれに対する対策を提案したり一緒に考えるなど、有意義なグループワークが行われました。
2日間の研修会は慌ただしくも濃厚で、楽しく・あっという間に閉会しました。「リーダー研修」という名前から、敷居の高い研修会を想像してしまいがちですが、参加してみるときっと大きな何かを得られるはずです。そして1協会員、1県士会員としての責任と自覚が芽生えること間違いなしです。そんな研修会になるように、次回開催の静岡にバトンを渡したいと思います。
最後に、研修会の運営委員の皆様、県士会の理事の方々、福井県士会からの参加者の方々、運営にあたりいろいろとご指導・ご協力いただき、ありがとうございました。
福井県士会参加者の皆様
懇親会にて中村会長を囲み一致団結!
東海北陸リーダー養成研修2014 in福井に参加して
近年、グループワークに参加する機会がほとんどなかったので、様々な方の意見を得ることが非常に新鮮に感じました。やはり日々研修などに参加をして、新しい風を感じ、様々な人の考えを聴くということの重要性を再認識しました。さて、会員の皆様も日々の業務のみでなく、新たなアクションを起こしてみては如何でしょうか?思い立ったが吉日です。さあ始めてみましょう!!
You never lack time to study; you just lack the efforts.(…時間でなく、努力ですよね。)