WEB版すいせん [2021年12月号]

「第1回地域で活躍している方と語らいの場」開催報告

地域包括ケア推進部 理事
水上 保孝

 

 今年度の地域包括ケア推進部の事業として、「第1回地域で活躍している方と語らいの場」を10月29日19時 30分〜20時30分の1時間枠で開催致しました。 「語らいの場」は今年度から初めて取り入れた事業です。この事業の趣旨は、これから自立支援型地域ケア会議にアドバイザーとして参加する予定の方やすでにアドバイザーで参加している方、 地域包括ケアについて理解を深めたい方が、気軽に参加し、語れる場が提供できればと考え企画したものです。第1回の講師には、福井市の自立支援型地域ケア会議のアドバイザーとして活躍されている、トゥモローズリハビリテーショングループの仲山峰雄先生をお招きし、「地域ケア会議で求められる作業療法士の役割」を中心に、実際のケア会議に参加していくための心がけや実際のケア会議場面のアドバイスの視点、また、ケア会議の臨場感をご講義して頂 きました。講義の中で、仲山先生からは「作業療法士に求められる視点として、サービスの関与が心身機 能に関する項目に偏っておらず、活動・参加も含まれているかを確認した上で 助言すること」や「日中の役割の再獲得や確保、本人の趣味などから社会参加に向け必要な社会資源等について助言する」など、具体的な視点をご教授いただきました。さらに、事前準備として、他職種の専門性を理解し、作業療法士として質問すべき事項を整理しておくことや当日のケア会議内の“手立ての提案”としてADLやIADLに関する手立てが、本当に事例のQOL が向上するものかどうかを考えておく、など事前準備の大切さを改めて感じることができました。 また、講義後の語らいの場(座談会)では、参加者から「今度ケア会議にアドバイザーとして参加するので、アドバイスのポイントを教えて下さい」や地域ケア会議(アドバイザー)にOTが呼んでもらえるには?などの質問がありました。また、仲山先生からは、「ケア会議に多く参加していると、事例を詳細に把握していく中で、身体障害に関する点だけでなく、基礎疾患に精神障害を呈しているケースが少なからずいらっしゃる」という言葉もあり、 作業療法士として幅広い知識や対応が必要である点も興味深かったです。今回の参加者の多くは中堅からベテラン層であり、自立支援型地域ケア会議の内容や意図を理解されている方が多い中での座談会となりましたが、この「語らいの場」は新人や若手層の方が、基本的なことを気軽に質問できる場となれば尚一層有意義な会となると考えています。今後も企画していく予定ですので、新人からベテランまで気軽に語れる場を提供することにより、県士会の横の繋がりも強化できると良い、と思っています。全ての分野・ 領域のOTが地域包括ケアシステムの中で連携し、協働できるシステム作りをしていきましょう!!

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